ナッシー



タイプ 草・エスパー
HP:95 攻撃:95 防御:85 特攻:125 特防:65 素早さ:55



主な役割

ガラガラ サイドン カイリキー スイクン封じ等

そこそこの耐久力で、草で地面、エスパーで格闘を受けられるという役割を持つ。 草属性により水も半減は出来るが、シャワーズやオムスター等が相手だと、こちらの特防が低い事もあって、受けるのは難しい。 雨乞いや砂嵐を使われると月の光の回復力も死ぬので、なおさら受けは不可能となってくる。 水系は毒毒や冷凍ビーム無しのスイクンやキングドラ程度の受けだと思っておこう。 役割の多さもさることながら、何より特筆すべきは、持ち前の特攻と宿木の種を駆使した戦い方。 更に各種の粉やリフレクター、宿木の種といった優秀な補助技も使えるのでサポートに回る事も多い。 高い決定力を生かしたエース仕様も珍しくない。むしろあらゆるレベルで出現する。



宿木の種
ナッシーの真骨頂とも言える、草系独特の補助技。 相手が場に残り続ける限り効果が続くので、相手は交代を余儀なくされるケースが多い。 間接的な決定力増加の補助にも繋がる上、その半強制的交換力を生かした、撒き菱や毒系の技、痺れ粉との組み合わせも強力。 もちろん交換際にサイコキネシスを当てる事も出来るので、よく“ナッシー受けは二匹必要”と言われる。 ナッシーの強さの中核となる技なので、メイン技のサイコキネシスと、便利な回復技の月の光と併せて、 「サイコキネシス・???・宿木の種・月の光(or光合成)」の型が今日のナッシーの基本系となっていると言えるだろう。


リフレクター
ナッシーの本職とも言える、剣の舞ガラガラ誤魔化しには是非欲しい技。 他の地面系やカイリキー等を止めるのに役立つ以外にも、これがあるとカビゴンの相手もしやすい。 物理戦では、サポートにも、自らの役割強化にも使えるので非常に便利。 一方特殊相手には意味が無く、スターミーやフーディンの相手をしづらい、と言う難点も伴う。


痺れ粉
宿木の種は相手のターンの終わりにHPを吸い取るので、先制で使える方が効率が良い。 そう言った意味でも、相手を麻痺させて、素早さを落とせるこの技は非常に便利。 更に宿木の種自体、半強制的な交換力もあるので、効率的に麻痺を撒けて、サポート性も申し分無い。 ナッシー単体で使っても、補助に回しても効果を発揮できる。


眠り粉
運が良ければ、相手の受けを直に崩壊させる事もできる、恐ろしい技。 わざと相手にポケモンを眠る状態にされると、ルール上、この技自体が使い物にならなくなるので、 序盤に仕掛ける速攻的なパーティに似合う補助技だろう。受けを重複させて間接的役割破壊のような効果も期待できる。


日本晴れ
ソーラービームやめざめるパワー炎とのコンボが有名だが、 サイコキネシスや宿木の種の分のスペースが無くなってしまうので、個人的にあまりお薦めはしない。 使うなら基本形のナッシーに持たせて、水系限定の光の壁のような感覚で使おう。 しっかりと月の光(光合成)の回復量も増えるので、実質耐久力も上がると言ってよい。 水系への牽制に出した後で、ガラガラ等の地面系の補助にする事もできる。


サイコキネシス
ナッシーのメイン技。一割の確率で相手の特防が下がるので、運が良ければ、押しが強くなる。 同レベルガラガラムウマ2発に近い3発、サンダーライコウポリゴン2乱数3発、スイクン4発、 エアームド乱数4発、カビゴン5発。Lv.51ナッシーでLv.53カビゴン乱数5発、レベル逆転で乱数4発。 特防ダウンが来れば乱数3発。PPはそれほど多く無いので、無駄遣いに注意を払うべき。


ギガドレイン
ナッシーの第二のタイプ一致技だが、威力等を総合しても汎用性はサイコキネシスの方が上。 あくまでサブ技としての使用が多くなる。威力は低めだが、タイプ一致なので弱点を突けばダメージ(と回復量)は馬鹿にならない。 同レベルサイドンオムスター確定1発、スターミー2発、スイクン、レベル差4以内のバンギラス3発。 ギリギリまで隠しておいて、砂嵐で調子に乗っているオムスターや、岩雪崩で必死になっているサイドンを狙いたい。


めざめるパワー格闘
過去にハピナス、悪系対策としてエース仕様での役割破壊が流行った。 ハピナスとヘルガーを意識し過ぎる以外はめざめるパワー虫でも構わないと思う。 Lv.53ナッシーから、バンギラスLv.51ヘルガー乱数2発、Lv.51ハピナス3発、同レベルカビゴン乱数4発。 実は鋼系に対しては、大体サイコキネシスの方がダメージが高いことが多い。


めざめるパワー虫
役割破壊として今は挌闘より人気があると思う。挌闘と違い、エスパーに対抗出来るのが強み。 Lv.53ナッシーからで、ナッシー、同レベル以下フーディン確定2発、Lv.51スターミー3発、 Lv.51ブラッキー4発、バンギラスLv.51ヘルガー乱数4発。


めざめるパワー電気
スターミー、エアームドに対する役割破壊。それ以上でも以下でも無い。 同レベルエアームド乱数2発、スターミー2発に近い3発。 フォレトスは乱数4発だが、宿木の種が絡めば3発で倒せる。 バンギラスやブラッキーに対してはダメージを期待しない方がいい。攻撃は出来る、という程度。


めざめるパワー炎
鋼アレルギーの人が使う役割破壊。案外、草系にも効くので、同種族牽制も可能。 フォレトスは半分くらいの確率で1発、ハッサム確定2発、 同レベルエアームドハガネールレアコイル乱数2発、ナッシー2発に近い3発。


ヘドロ爆弾
追加毒の効果がある便利な物理技。某氏がエース仕様でサブ技につけていた型が有名。 Lv.53ナッシーから、Lv.51ナッシーを2発に近い3発、ヘルガー乱数3発、スターミーハピナス乱数4発、ブラッキー乱数6発、 と役割破壊の中でも威力は微妙だが、毒が入れば押しやすくなる。自己再生系の回復技を持つ相手には特に有効。 毒を治されないと仮定すれば、ナッシーはヘドロ爆弾+毒、スターミーハピナスはヘドロ爆弾+毒+宿木で2発で倒せるようになる。 その性質から、特に撒き菱や、飛ばし技を使うポケモンと相性の良い技。


守る
1ターン稼いで、宿木や毒のダメージを蓄積させたり、自身の残飯回復を計る技。 使うには、食べ残し所持が前提になりそう。月の光と併せて使うのも良いが、 月の光を抜いて、自身の回復を、守ると食べ残しに頼る形もある。 やること自体は地味だが、使い所によってはかなり強力な技。


眠る(+寝言)
常時状態異常を狙われるので、薄荷の実と併せて持っておくと意表を突ける。 雨乞いパーティや砂塵パーティなら、寝言と併用で使われるタイプも存在する。 またLv.53以上残飯所持くらいのエースなら、月の光よりも眠るで良い気もする。 実際ガラガラやカビゴンに押し込まれる可能性が増えるので大変そうだが、 宿木を軸とした、いかに眠らせられないような立ちまわりが重要になってくるだろう。



使用例

奇跡の実 / サイコキネシス *** 宿木の種 月の光
ナッシーの基本系と断言しても良い型。単純にベースとなる三つの技が強い。 個性は残りの技で決まる。空いたスペースに上記で紹介した技を入れよう。 共通して言えることは、宿木の種の特徴から、撒き菱、毒サポート、麻痺サポートと相性が良い事。 とにかく宿木の種の使い方が鍵になるだろう。


食べ残し / サイコキネシス めざめるパワー虫 宿木の種 身代わり
身代わり型。麻痺サポートと併せて使いたい。 常に先手を取れる状況で使えれば、宿木の効果も上乗せして身代わりが上手く使える。 ナッシー自身が麻痺をばら撒けるように、めざパ虫を痺れ粉に代えても良い。


黄金の実 / サイコキネシス 痺れ粉 宿木の種 大爆発
使い捨てナッシー。役割理論で動かす際にも受けの面で重役を担うので勿体無い気もするが、 物理攻撃の威力も申し分なく、俗に言う、自爆パーティに入っていても、かなりの仕事ぶりを見せる。 先手をとりやすく出来る痺れ粉を持っていれば、宿木を上手く回して、長時間粘れると思う。 ちなみに大爆発と月の光(光合成)の併用が不可能なのは有名な話。



メモ

どのレベルで出てきても対応するのが面倒くさい、良い意味で嫌なキャラ。 撒き菱とセットで出てくるナッシーは任天堂2000ルールの中でも指折りの強さを持っていると思う。



対策

ブラッキー ヘルガー バンギラス ファイヤー ナッシー等

とりあえずナッシーを相手にしたときは、スイクンの波乗りでもガラガラの圧し掛かりでも、 とにかく手数を出して、相手の泣き所である月の光のPP削っていくと良い。 また宿木を貰ったらあまり無理をせずに下がること。この動作の繰り返しでPPを削っていける。 出来れば宿木の種も、読んで交換で受けさせてしまえば、遅いポケモンでも、まず宿木の効果が無いので効率的。 しかしあくまでこれらはベースとなるやり方で、撒き菱や毒と併せて来られると本当に対処が難しい。 また再生系の例に漏れず、状態異常に弱いので、持っていたら積極的にかけにいくと良い。

次に個別的なポケモンでの対処。ナッシー受けと呼ばれるポケモンは案外多いが、 上には、それらの中でも特に単体で比較的対処しやすいポケモンを挙げてみた。 まず、メインのサイコキネシスを消せる悪系は、もっとも安定した受けだろう。 宿木の種だけで倒されることはまずほとんどないだろうが、めざパ虫などとの役割破壊と併用されると厳しいので、 こちらが押しきられる前に、悪技で仕留めにいきたい。 ファイヤーは、同レベルサイコキネシス乱数3発と、寝言でもギリギリの受けのラインだが、 こちらの炎技で一撃で仕留められると言う点がポイント。飛行属性なので撒き菱を避けられるのも都合が良い。 また以外にもナッシーに対してナッシーは結構有効な手。サイコキネシスを半減し、宿木の種を無効化にできる。 もちろん互いの技によって、同種族の優劣が決まるのだが、 めざパ虫や、状態異常技を持っているなら、積極的に狙いに行くのも良い。

上記以外に封じ候補として挙がるのは、エアームドやレアコイル、役割破壊持ちのエスパーだろうか。 ちなみにカビゴンはよくナッシー封じと言われるが、そのHP量と遅さゆえに宿木の種に弱いので、立場的には微妙なところ。 レベル差のある恩返しだと3発かかることもあるので、鈍いから攻めようとしても、先にこちらのHPを削られるので厳しい。 同レベル以上の捨て身タックルなら2発圏内にも入るが、それでも先制は不可能なので、タイマンに入ると宿木で粘られる。 このように、カビゴンはナッシーに対してあまり優位に立てるケースが少なく、封じとして信用出来るレベルには無いと思う。 ただ、単発サイコキネシスは普通に耐えるので、あくまで宿木の種の解除用の駒としては十分使える。 あと、ハピナスも大体カビゴンと同じ理由で封じとは言い難い。参考までに、溶けない氷持ちの冷凍ビームで同レベルナッシー3発。

とにかく、ナッシーに対しては、宿木の種を交わしながら戦いたいので、一匹で無理しようとせず、総力戦で挑むのがポイント。




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