■55剣キングラー
ポケモンを始めた時から剣の舞を使った速攻戦術は結構好きで、
誰も使った事のないような“剣ポケ”を探していました。
そうして見つけたのがキングラー。
早速攻撃種族値を調べて見ると、なんとあのハッサムに並ぶ130。
当時、剣の舞と捨て身を持ったハッサムが大流行していたので、早速自分もキングラーで試してみました。
キングラーLv.55 捨て身タックル・剣の舞・クラブハンマー・眠る/食べ残し
全体的なステータス面から見ると、劣化ハッサムっぽく見えますが、
水技を使えるのが大きなポイント。特攻はかなり低めですが、タイプ一致なので役割破壊として使えば十分な威力です。
ノーマル技の効きにくい鋼や岩系には水技で攻めれば良いので、ダメージ的にはキングラーに壁はほとんどありません。
しかも素早さ種族値は75と以外と遅く無い。レベル差最大ならスイクンやヘラクロスに先制出来ます。
そして防御面。防御種族値は115とかなり高めですが、HPのほうが55とやたら低いので物理耐久は高くない。
特防に至っては50しかないので、特殊技に滅法弱い事が伺えると思います。特殊系に対しては一切出せないぐらいに考えたほうが良いです。
そんなこんなでキングラーが持てる役割は、残飯所持でのヌオークラスの地面受け程度。決して多いとは言いきれません。
他に言えるなら吠える無しスイクン程度の水系を剣の舞で強引に押しきるのと、
水系であるおかげで、サイドン、ゴローニャを黙らせるくらい。ちなみに彼らの地震は受けられません(レベル差最大でも4発)。
しかし前述通り、攻撃力には文句の付け所がないですし、決してとろい方でも無いので、いかに速攻で使うかだと思います。典型的な速攻ポケ。
ただ、そんな攻撃面で優秀なキングラーでも苦戦する相手は存在するので、苦手なポケモンを挙げてみます。
1:ムウマ、ゲンガー
ノーマル技メインになるのでやはり結構な敵です。波乗りカビが霊を倒し難いのと同じ。
回復技を持つことが少ないゲンガーは水技の当て逃げで倒せる時もありますが、
読みを駆使されて捨て身を透かされると、黒い眼差しを警戒しなければならない時が出てきます。この辺は読み合いで勝負しかありません。
あと高レベルムウマはクラブハンマーでも押しきり難いです。他からの補助でなんとか。
2:ライコウ、サンダー (蟹より速い電気)
頻出度から見て恐らく最大の敵。
実質捨て身を受ける事が出来ませんが、この人達の電気技で蟹は一撃で倒れてしまうので、
対峙すれば絶対逃げなければなりません。ハッサムに対するファイヤー(炎ポケ)みたいな感じです。
剣の舞から捨て身で確定2発ですが、寝言型だった場合は運に頼るしか無いです。
ただ、そうじゃない場合は捨て身の当て逃げだけで眠らせられるので、眠りに追いこめば勝てるのですが、
キングラーを見て、相手もそうやすやすとやられるわけがないので、いかに早く眠らせるかが重要です。
上級者相手には読み合い必至。たぶん対電気はキングラーを動かせるかどうかの最大のターニングポイント。
ちなみに光の壁があれば電気技1発は確実に耐える事が出来るので、その辺はハッサムと少し違う所。
3:レアコイル
蟹より遅い電気ですが、鋼属性で捨て身半減と言う厄介者。
しかもエース型では寝言の場合が多いので、捨て身で無理やり押すのが難しい。
寝言でなければ水技4発で倒れるので、おそらく水技の当て逃げが有効策。
寝言だったらほとんど諦め。別の突破口を見つけましょう。
上の電気に比べて滅多に見ないのがせめてもの救い。
4:カビゴン、ポリゴン2 (鈍い型)
全剣使い共通の敵。おもにカビゴンやポリゴンですが、相手無傷のタイマンだと押し返されることが多いです。
しかし、どちらもキングラーに対しては後出しできない(ポリ2は捨て身型の場合)ので、こちらから攻める分にはさほど障壁でもありません。
ただやはり対策は必須です。
5:電気技隠し持ち
スターミーやハピナスに対して言える事。
大体1発は持ちこたえますが、それでも致命傷の場合がほとんどなので、
これらを相手にするときは神経質にならなければならない。
大体の弱点はこんなところ。
今回はキングラーの単Aで使うので、これらの敵を考えた上で構築を組んでみます。
まず対電気。キングラーで潰しは可能ですが、到底受けきれません。
電気封じとして信憑性の高い、イノムーを採用します。
イノムー 冷凍ビーム・地震・眠る・寝言/ピントレンズ
安定重視。実際の所、キングラーは任天堂2000のポケモンをほとんど全て潰すことが可能なので、
基本的には主に電気系を含んだ受け合いの中でのジリ貧で倒していくことになります。電気は寝言でなければ勝てますからね。
そのジリ貧戦を想定してのピントレンズ搭載。
急所運次第で、スターミーやスイクンを突破出来る可能性もあります。
特にめざ氷の使用度が高いレアコイルにもちゃんと勝てます。
サンダーに対して、やたら寝言で地震が出るのは気の所為です。
地面を入れた所で草が気になるので、エアームドを投入します。
エアームド ドリル嘴・吹き飛ばし・眠る・寝言/奇跡の実
寝言型と言う事に特に意味はありません。ナッシー恐怖症。
ライコウやカビゴンに茶々を入れられる毒毒の方が安定しそうですが、せっかくなので(何が
この型の無道だと鈍いカビポリを残してくる相手に太刀打ちできないので、
タイマンでもカビゴンに勝てる相手を用意しておきます。
ゲンガー 炎のパンチ・黒い霧・大爆発・黒い眼差し/麻痺治しの実
鈍いを意識するので黒い霧搭載です。
滅び型じゃなく、爆破型にしてあるのは、ライコウへの間接の意も含むからです。
耐久の無いエースを降臨させたい時には、意表をつける爆破のほうが何かと便利ですし。
数回のヘラ受けとかも兼ねてもらいます。
そろそろ特殊受けを用意しておきます。
ハピナス 雷・光の壁・癒しの鈴・卵産み/磁石
キングラーは地面とかを受けて続けて居ると、結構体力が持たないので、癒しの鈴が欲しくなります。
また光の壁があれば泥っぽくライコウなんかを追い払えますし、そのおかげでキングラーは彼らの10万を一発耐えるようになります。
なんとなく麻痺を撒きたいので、命中率を捨てて雷にしてみました。
最後に挌闘・地面受け、カビ流しを強化しておきます。
ナッシー サイコキネシス・痺れ粉・宿木の種・月の光/毒消しの実
便利屋さん出撃。電気技隠し持ちやめざパ無しのライコウにも強くて、カビゴンにも勝てます。
更に麻痺が撒きやすい。決定力も防御面も補助面も優秀です。ほとんど説明は要らないです。
以上でメンバーが揃いました。
全体図はこちら。
|
LV |
種族 |
技1 |
技2 |
技3 |
技4 |
アイテム |
1 |
55 |
キングラ− |
すてみタックル |
つるぎのまい |
なみのり |
ねむる |
たべのこし |
2 |
50 |
イノム− |
れいとうビ−ム |
じしん |
ねむる |
ねごと |
ピントレンズ |
3 |
50 |
エア−ムド |
ドリルくちばし |
ふきとばし |
ねむる |
ねごと |
きせきのみ |
4 |
50 |
ゲンガ− |
ほのおのパンチ |
くろいきり |
だいばくはつ |
くろいまなざし |
まひなおしのみ |
5 |
50 |
ハピナス |
かみなり |
ひかりのかべ |
いやしのすず |
タマゴうみ |
じしゃく |
6 |
50 |
ナッシ− |
サイコキネシス |
しびれごな |
やどりぎのタネ |
つきのひかり |
どくけしのみ |
■MEMO
相変わらず天敵はライコウサンダー。
ただとりあえず蟹を確実に止めてくるわけでもないので、受け合いのなかで圧殺が基本パターンです。
麻痺撒き以外に下手なサポートはほとんど考えません。
パーティ全体の弱点としては、エレブーや鈍いサンダーあたり。
肝心の電気相手に弱くてどうするとか言われそうですが、出現率も高く無いし、
その時はナッシーとイノムーで必死で頑張ります。
キングラーの水技ですが、やはり肝心な時に外れたりするクラブハンマーより、
安定性を取って波乗りに戻しました。素の威力はクラブハンマーよりわずかながら高いですし。
まぁでも急所を出だせる自信のある人は絶対クラブの方が強いし、どちらを取るかは趣味の範囲だと思います。
電気にすこぶる弱い事を除けば、そこまで目立った弱点はほとんどありませんし、
とりあえずガラガラよりはしっかりした役割があるので、そんなに使い難くは無いです。
二言ですが、以外に遅くない事にもかなり助けられました。
他に攻撃技には、捨て身以外にも安定性の恩返しや、麻痺狙いの圧し掛かりとオプションは揃ってますし、
自分の使った、俗にマイナーと言われるポケモンの中ではかなり可能性がある方だと思ってます。
重ね重ねになりますが、最大のポイントは電気攻略です。それを越えられればたぶん敵は居ないです。
キングラーと共に浜辺で潮を招く限り、電気犬や雷鳥と戦いつづけていく事になるでしょう。
■ログ
※前の構築を使ったログが多いです。
*対戦ログ8 〜番外編〜